Alias Soound「overgrow」
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ビルコレ2018
-HATA- Builder's collection 2018
ビルコレ2018対談 JACKMAN × SoundProject "SIVA"
Saku:ビルコレ2018の痛いヤツ担当のSoundProject "SIVA"さんです。
よろしくお願いします。
SoundProject "SIVA"(以下SIVA):よろしくお願いします(^ ^)
Saku:SoundProject "SIVA"さんといえば「痛エフェクター」と広辞苑にも書いてあるそうですが、そもそも「痛エフェクター」にこだわったのには何か理由があるんですか?
SIVA :Oxford English Dictionaryに先に「ITA-Effect Pedals」の記述が載ったので、逆輸入みたいな形で広辞苑に載ったことになりますが、単純に嬉しいですね(ボケにボケで返すスタイル)。
痛エフェクターにこだわっているのは、単純に自分が欲しかったから痛エフェクターを作るようになったというところにあります。不器用なので自分が欲しいと思えるものしか、人に勧められませんので。
Saku:今回も「カウガールちゃん」が欲しかったという事ですね(笑)
SIVA:「カウガール」というモチーフはいつか使いたいと思っていました。今回イラストを考えている時に、たまたまツイッターでLOLICEPT様のイラストを見て、画風とカウガールのイメージがピタッと合ってカウガールで行くしかないと思いました。
Saku:サウンドのネタは私も割と溜め込んでおきますが、SoundProject”SIVA”さんの場合はモチーフについてもそれがあるんですね(;^ω^)
・・・と、言うことは「カウガール」ちゃんがまずあって、彼女のサウンドとして回路を設計されたんですか?
SIVA:そうですね。今回はカウガールちゃんが先にいて、結果的にそれに合わせるような音になりました。
Saku:「カウガールちゃんならこの音だろ!」って事ですよね?
SIVA:「この音だろ!」ってほど強くは思っていませんが、「丸くて甘い音はNG」ってくらいにはありました。「強さ」や「やかましさ」はキーワードになったと思います。
Saku:そのキーワードから回路を設計されたんですね~。何が一番苦労しましたか?
SIVA:開発の終盤と思っていた時に、原因不明の発振に悩まされました。その時にはビルコレに参加しているビルダー全員で対処法を考えてもらったりで、本当に皆様に助けていただきました。
ありがとうございます。抵抗器の位置を1箇所動かすことで対処できたのですが、そこにたどり着くまでには1週間くらいかかったと思います。マジ心が折れそうで、ビルダーをやめようかと真剣に思ったくらいです(;^^)
Saku:あれはICのクセが絡んでいて、なかなか厄介な症状でしたよね~(笑)
でも、その分商品への思い入れも強いんじゃないですか?
SIVA:悪夢の一週間でしたね(苦笑)比喩でなく夢に出ましたから。
完成した時は本当に嬉しかったですね。他に似たものがないものになったし。見た目も回路も他の設計もそれぞれ自分の中での挑戦をクリアして完成させた、可愛い娘です。
Saku:そんな「カウガールちゃん」(←正式名を呼ぶ気はない)
ですが、オススメのセッティングや使い方はありますか?
SIVA:カウガールちゃん(正式名をたまに間違える)って高音が強く出るところがわかりやすい魅力なので、まずはそこを活かした抜けのいいセッティングです。 Barrelを少し上げ気味にするといいでしょう。あまり上げると耳に刺さるくらいに痛くなります。
Bulletを下げて歪みを抑えても、上げて歪みを強くしてもどちらも同じような傾向になります。
あと、意外にBarrelをほぼ絞って高音を抑えて、HammerとGripで太さを出した音もオススメです。
歪みの深さは、どクリーンから程よい歪み加減までできます。ストラトとかのシングルでは歪みを抑えたクリーンからクランチ程度、レスポールみたいにハムを積んだギターではガッツリ歪ませた音がオススメですね。この変は試奏動画とかを見てもらうとわかってもらえると思います。
Saku:ノブが多い分、色々な用途やお好みに合わせて調整出来るのは魅力ですよね。
SIVA:意外に器用なカウガールちゃんです。ニンジンを飾り切りしちゃったり、料理とか意外に得意そう。
Saku:それ、、、小澤さんじゃん(-_-;)
ところで、カウガールちゃんのコントロールノブには独特の名前が付いていますが、あれはどういった?
SIVA:料理は好きですが、飾り切りはできませんよ(笑)
あれは、すべて拳銃に関わる用語です。トーンコントロールの挙動が独特なので普通にBassとかTrebleとか書いちゃうとかえって誤解を招きそうに思ったので、あえてわかりづらく全く音と関係ない名前にしました。やってみたらかっこ良かったし。
Saku:あ、二丁拳銃にかかってたんですね?「戦車道」の絡みかと勝手に思ってました。それでいくと、そのうちノブの名前に「おっぱ…」期待してます。
SIVA:販売店さんが許してくれれば(笑)
Saku: SoundProject ”SIVA”さんの数々の「娘さん」たちは、デザイナーさんにはどのように依頼されているんですか?
SIVA:ケースバイケースですが、基本的には私が直接連絡をとってお願いしています。予算や納期、納品形態 モチーフなどをできるだけ細かく具体的に提示して、お願いしています。できればたくさんの制作費をお支払いしたいのですが、残念ながらまだ予算をそこまで立てられないので金額が折り合わずに断られることもあります。しかし私から値切ることは絶対にしません。
本当にその方にお願いしたいと惚れ込んで依頼しているので、どなたも依頼文ありったけの熱意を持って、さらに最高の敬意を払って臨んでいます。おかげで毎回ヘトヘトになりますが。
Saku:逆にデザイナーの方からオファーというか、持ち込みされる事はないんですか?
SIVA:いつかそういう立場になりたいですね。
Saku:ビルコレ2018のラインナップの中で、ご自身の商品意外で一番好きなのはどれですか?
SIVA:ごめんなさい。まだ他の作品弾いたことないので、Geek in Boxさんに行ったあとでこの質問はお答えします。
Saku:あ、たしかに、、、じゃあここは改めて記事差し替えしましょう。
(後日追記予定)
SIVA:追記です。5/24にGeek In Boxさんに行って、他の方のビルコレ出品エフェクターを弾いてきまいた。他の方のエフェクターはどれも同じカテゴリーのディストーションとして発表されていますが、全部が違う方向性で面白いですね。全部が全く違うディストーション!
完全に私の好みでしたら、9OVEDRIVE9さんのJULIUSが好きです。MegadeathのHoly Wars...The Punishment Dueのイントロが弾きたくなります。下手なのでグダグタになりますが(苦笑)
Saku:今後の展開予定など、何かうっかり教えて下さい。
SIVA:ブティックペダルNYCさんに続いて、もう一件海外との話が進行しているのはまだ秘密です。
商品的な予定としては、ディレイにコーラス、ハイゲインディストーションやタッチワウなど、いろいろと作りたいものは山ほどあります。ラインナップの目標としては、スイッチャーまで含めてSIVAで一通り揃えられるようにしたいと思っています。
国内的には、東北以北、中国地方より西に取り扱い店舗様がないので、 その地域に取り扱い店舗様が増えると嬉しいですね。
Saku:すごく壮大な計画ですね!楽しみにしてますよ。
最後に、ビルコレ2018に興味を持ってくれている皆さんにメッセージをお願いします。
SIVA:カウガールちゃんはもちろんですが、全部のエフェクターをまずは試 してください。ご自身でハンドメイドエフェクターを体感してください。それぞれの強い個性を楽しんでもらえると思います。百聞は一見に如かずです。試奏だけならタダですから(笑)
Saku:ありがとうございました。
SIVA:ありがとうございました。